初恋の続きをもう一度【完】
アピール方法
次の日の朝。
私は支度を済ませ、学校へ向かった。
学校に着いて下駄箱でシューズに履き替え教室へ向かっていく。
私の教室は2Fで涼晴先輩は1F。
自分の教室に行くときは、
必ず3年生の方を通るから涼晴先輩に逢える確率がある。
涼晴先輩その辺歩いてないかな~。
周りを見てみると、涼晴先輩は前から歩いてきてるのが分かった。
あ、これはこれはチャンスじゃない!?
よし、ちょっと気まずいけどやりますか!!
心に決めてわたしは涼晴先輩にある行動を取った。
「おはようございます、涼晴先輩っ」
ニコっと微笑んで、私は涼晴先輩の横を通りすぎる。
すると涼晴先輩から挨拶が返ってきた。
「あ、あぁ。おはよう」
驚いた顔をして私の方を見てる涼晴先輩。
『普通』に挨拶をしたように、そのまま階段を上り、教室に入った。
そう、今のがアピール。
昨日、読んだ心理学の本に書いてあったの!!
『名前を呼んだ分だけ、親しくなれる』
名前を呼ぶと、相手は自分を1人の個人として扱ってくれたことで、
親近感がわくって書いてあったし、好感度もあがるんだってー。
先輩と話せたし、今日1日ルンルン気分だわ。