初恋の続きをもう一度【完】
一通のメール
私は勇気を出して涼晴先輩に一通のメールを出した。
『こんばんは!!いきなりメールしてすみません。
一ノ宮 ありさです。
実は先輩にお話があるんですけれど…。
あ、あの。私、先輩のことが好きなんです。
いきなりメールして、いきなりこんなこと言ってすみません。
迷惑ですよね?
迷惑ならハッキリ振っちゃってください』
ちょっと一方的過ぎたかな・・・?
告る約束で柊斗に教えてもらった連絡先。
絶対振られるのに告れって、言った柊斗の気持ちって一体!?
―数分後、先輩からメールがきた。
「ごめん。まだ全然一ノ宮さんのことよく知らないから、
友達としてじゃダメかな?」
ほら、やっぱりフラれたー・・・。
でも、このメールを読んだ私はなんだかちょっとだけ嬉しかった。
いきなりメールして告白した人にこんな優しい答えを聞かせてくれて。
逆に私はもっと涼晴先輩のことが知りたくて、
もっと好きになってしまった…。