初恋の続きをもう一度【完】
「あの、涼晴先輩。
私でよければ湿布、貼りしましょうか?」
戸惑いながらも私は先輩に言った。
「え?でも、貧血で倒れたんでしょ?
だったら安静にしてなきゃ」
心配そうに見つめてくる先輩。
「大丈夫ですよ。
それに私、よく腱鞘炎で湿布貼るので慣れてますから
この椅子に座っててくださいね。」
そう言い、ベットから出て湿布が入っているであろう棚に向かう。
湿布と包帯を持って、先輩が座っている椅子の近くに座った。
「それじゃぁ失礼しますね」
涼晴先輩の足に湿布を貼り、包帯で湿布が取れないようにした。
今、この手で涼晴先輩の足を手当している、そう思うだけで嬉しくって。
この時間が止まってくれたらいいのにって思うんだ。