初恋の続きをもう一度【完】
体育祭本番
今日は体育祭。
朝からギラギラと太陽が照りつけている。
灼熱の炎の中、今は応援席で3年生の借り物競争を見ているところ。
先輩方は色々なものや人やら、何やらを借りてはゴールまで走っている。
中には校長先生のカツラを借りにくる先輩もいた。
あ、涼晴先輩の番だ。
先輩は何を借りるのかな?
「借り物競争って面白いねー」
「うん、校長先生のカツラはウケた」
と、あずにゃんと楽しく話しながら借り物競争を見ていた。
んん!?
涼晴先輩、なんかこっちに走ってきてない!?
一直線に私の方へと走ってくる涼晴先輩。
そして私の目の前にきて、
「コイツ、ちょっと借りる」
あずにゃんに言い私の手首をグイっと引っ張って、ゴールに向かう先輩。
「え!?ちょっとありさ!!」
あずにゃんの声が後ろから聞こえたけど、
振り返ることも出来ないくらいにゴールに強制連行されている私。
一体先輩はどんなお題を引いたんだろう・・・。
そしてゴールに連れてこられた私。
先輩は借り物競争1位を獲った。