初恋の続きをもう一度【完】
「初めまして、ご挨拶が申し遅れました。
一ノ宮 ありさです。」
立ち上がって一礼をした。
私は緊張しながらも挨拶をした。
「ありさちゃんかー、名前も可愛いのねぇ~。
あぁそうだ、ウチでご飯食べていかない?」
「いえ。ちょうど今帰るところなので、どうかお構いなく。」
「えぇーでもーせっかく来てくれたのにー」
「そのお気持ちだけで嬉しいので。」
私は迷惑をかけちゃいけないと思い、そのまま玄関へ歩き出した。
「そぉ?じゃぁまた遊びにいらしてね?ありさちゃん」
「はい」
「送ってくよ」
「でも・・・。」
「いいから、送らせて?」
先輩が言うなら、甘えちゃおうかな。
私たちは玄関を出た。