我妻教育〜番外編〜
「この前ね、孝市郎から、色々荷物が届いて。

その中に、琴湖ちゃんに渡して欲しいって入ってた。
コレ、現地で買ったお土産なんだって」



「孝さまから?!まぁ!何かしら」


パアッと胸が弾んだ。
両手で包みを受け取る。


そんな私の顔を見て、綾人さんはニコリと微笑んだ。


ワクワクした気持ちのまま、包みを開けて手にとって見ると、中に入っていたのは、木彫りの人形がついたストラップだった。


黒髪の子どもの人形。


「え…っと…」

思わず言葉につまった。


何と言うか、怪しげな、独特な、海外の先住民族の宗教めいた、…というか。


黙って私の表情をジイッと見つめている綾人さんに、戸惑いの視線を返した。



「その人形、琴湖ちゃんに似てて可愛かったから買ったんだって」

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