我妻教育〜番外編〜
ティーチャーの声に、慌てて組む相手を探してキョロキョロしたら、みんなボクからフイっと視線をそらした。



みんな組み終わった感がする。


あれ?割り切れるはずなんだけど…。



もっとキョロキョロしたら、人影からモジモジと蛯羽瀬 煌空翔(キラト)がボクにむかって手をあげた。





「ごめんね、僕と組んだら、梅乃木くん、楽しくないよね、、、」


キラトは、申し訳なさそうにラケットを抱えて、ボクに頭を下げた。



ボクは、キラトが打ちそんじてコートを大きく外れて転がったボールをひろってきたところだ。



「僕、運動は、苦手で、、、」


キラトは、色白の小さなカラダをよりいっそう小さく縮こませた。




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