我妻教育〜番外編〜
私の視線に気づいて、綾人さんは目をそらさず微笑み返してくれた。
冷房を切って開けた窓から風が通って、髪が視界を遮る。
私は、目線を外し、髪を耳にかけ、
「美味しい紅茶ですわね」
と、話題を変えた。
「ありがとう。お店で僕好みにブレンドしてもらったんだ」
「香りがとても深いですわ。華やかで素敵」
「琴湖ちゃんは、紅茶好き?」
「ええ。好きです」
抹茶や和菓子が嫌いではないけれど、どちらかと言えば、実は紅茶や洋菓子が好き。
と言ったら、皆は驚くけれど。
生まれた家がただ和風なだけ、といつも言うはめになる。
「そっか。仲間がいて嬉しいよ。
僕の周りはコーヒー派ばっかりでさ」
冷房を切って開けた窓から風が通って、髪が視界を遮る。
私は、目線を外し、髪を耳にかけ、
「美味しい紅茶ですわね」
と、話題を変えた。
「ありがとう。お店で僕好みにブレンドしてもらったんだ」
「香りがとても深いですわ。華やかで素敵」
「琴湖ちゃんは、紅茶好き?」
「ええ。好きです」
抹茶や和菓子が嫌いではないけれど、どちらかと言えば、実は紅茶や洋菓子が好き。
と言ったら、皆は驚くけれど。
生まれた家がただ和風なだけ、といつも言うはめになる。
「そっか。仲間がいて嬉しいよ。
僕の周りはコーヒー派ばっかりでさ」