我妻教育〜番外編〜
綾人さんは、驚かなかった。
生まれた家がただ和風なだけ、などと言わなかったのは初めて。
どうでもいいような、些細なことだけど。
驚かなかったというよりは、感情に起伏がないってくらい淡々としている。
いつも。
やっぱり綾人さんって、違う。
今まで出会った人とは、どこかが。
一度、普通の若者のように笑ったのを見たこともあったけど。
あれっきり。
帰り際に、綾人さんから「おすそ分け」と紅茶の葉っぱを頂いた。
「また来ていいですか?」
頂いた紅茶の缶をカバンに仕舞いながら伺ったら、考えるまでもなく綾人さんは即答してくれた。
「もちろん。いつでも来ていいよ。
また新しい紅茶仕入れて待ってるよ」
生まれた家がただ和風なだけ、などと言わなかったのは初めて。
どうでもいいような、些細なことだけど。
驚かなかったというよりは、感情に起伏がないってくらい淡々としている。
いつも。
やっぱり綾人さんって、違う。
今まで出会った人とは、どこかが。
一度、普通の若者のように笑ったのを見たこともあったけど。
あれっきり。
帰り際に、綾人さんから「おすそ分け」と紅茶の葉っぱを頂いた。
「また来ていいですか?」
頂いた紅茶の缶をカバンに仕舞いながら伺ったら、考えるまでもなく綾人さんは即答してくれた。
「もちろん。いつでも来ていいよ。
また新しい紅茶仕入れて待ってるよ」