我妻教育〜番外編〜
キラトは、勉強はトップクラスだけど、スポーツが苦手で、総合ポイントが中位になってしまっている。



ボクは、ニッコリ笑ってキラトにボールを渡した。



「誰にでも、向き不向きはあるサ。

気にすることはないヨ(^−’)b☆」



「…梅乃木くんは、何でもできるじゃないか。

苦手なことなんでないでしょ」


キラトは苦笑いしてボールを受け取った。



ボクは首をふる。


ボクは何でもできる。

そう思っていたのは、ここに来るまでだ。



「そんなことはないよ。

ボクは英語が一番得意だったんだけど、啓志郎の方がよっぽど上手くしゃべるし、スポーツだって、啓志郎の方が…。

啓志郎に比べたら、ボクは何にもできないのと一緒さ…」



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