我妻教育〜番外編〜
学校から帰宅したら、ちょうど何かの催しが終わったようで、客人たちがぞろぞろと帰っていくところに遭遇した。



客人が帰り終えた広間をのぞくと、小百合さんとお弟子さんたちが催しの後片付けをしていた。


父と母の姿も見える。



小百合さんが、凝ったのか肩に手を置き首をひねった。

疲れている様子だった。



母が小百合さんを気遣うように寄り添った。


「お疲れでしょう。
こんなにも小百合さんに迷惑をかけてしまって申し訳ないわ。

まだ籍も入れていないというのに…」


「いいえ。とんでもございませんわ。
私なら大丈夫です」


「次の仕事まで一時間くらいあるから、少し奥で休んでなさいな」


「いいえ、まだ片付けが…」

< 301 / 493 >

この作品をシェア

pagetop