我妻教育〜番外編〜
その質
気づいたら、日が暮れ、辺りは薄暗く、私は学校の近くの交差点を歩いていた。
車のクラクションの音で、渡っていた信号がいつの間にか赤にかわっていたことに気がついた。
慌てて、信号を渡りきろうと駆け出したときに、カランと何かを落とした感覚がした。
走りながら振り返ったら、
「やだ、お守りが…!」
鞄に付けていた、孝さまから頂いた魔よけのお守りのストラップが道路に落ちていた。
信号をほぼ渡り終えていた私を確認し、止まっていた車が次々と動き出した。
このままじゃ、お守りが車にひかれてしまう!
とっさに拾いに戻ろうとしたら、
「琴湖ちゃん!!危ない!」
誰かの声が私を引き止めた。
声の方を見たら、
「綾人さん?!」
車のクラクションの音で、渡っていた信号がいつの間にか赤にかわっていたことに気がついた。
慌てて、信号を渡りきろうと駆け出したときに、カランと何かを落とした感覚がした。
走りながら振り返ったら、
「やだ、お守りが…!」
鞄に付けていた、孝さまから頂いた魔よけのお守りのストラップが道路に落ちていた。
信号をほぼ渡り終えていた私を確認し、止まっていた車が次々と動き出した。
このままじゃ、お守りが車にひかれてしまう!
とっさに拾いに戻ろうとしたら、
「琴湖ちゃん!!危ない!」
誰かの声が私を引き止めた。
声の方を見たら、
「綾人さん?!」