我妻教育〜番外編〜
「恐れ入ります」


私が頭を下げると、シェフは親しげに笑って厨房に戻った。


感じの良い方だわ。



「ここのお店ね、なかなか予約取れなくて、とっても美味しいんだよ♪」


カウンターの高めの椅子で足をプラプラさせながら、嬉しそうに萌花さんは言った。



未礼嬢は、すぐに3つのお皿を持って現れた。


ケーキとアイスが可愛らしく盛り付けされている。



私と若葉くんと萌花さん、それぞれの前に並べながら、デザートの説明をしてくれた。


「はい、どうぞ!
トマトのチーズケーキにトマトのアイス添えだよ☆
召し上がれ♪」



「へぇー!これトマトォ?」

萌花さんは興味津々で、ケーキをフォークで切って頬張り、


「おいしーい♪♪」

嬉しそうに足をバタバタさせた。

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