我妻教育〜番外編〜
夜も更け、若葉くんと萌花さんは、先に自室に戻って眠ってしまった。


私はまだ眠れそうになかったので、居間のソファーに腰掛けお茶を頂き一息ついていた。



お風呂から上がってきた桧周さんがタオルで髪をふきながら、冷蔵庫から冷えた水が入ったペットボトルを取り出しキャップをひねる。


そして、


「今日はよく笑ってたな」

と、私に声をかけてきた。



キッチンにいる桧周さんの方に顔を向けた。


機嫌の良い笑みが目に入る。


「そうですか?
きっと楽しかったからですわ」



「そりゃよかった。

うちなら、いつまででも気にせず居てくれていいからな。

元々たまり場みたいなもんだから」


「ありがとうございます」

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