我妻教育〜番外編〜
若葉くんと萌花さんにとって、私は大事にしたいと思える人間…。


気づいたら、サァーッと心の中の風通しが良くなった。



先日、お邪魔したとき感じたあの気持ち…


あまり親しくなれなかったと感じたあの仲間外れ感。



吹き飛んだかのごとく、劇的に近づいたように感じた。



私は本心から、この人たちと、これからも親しくしていきたいと思った。


“啓さまの友だちの私”としてではなく、私一個人として。



だからこそ、いつまでもお世話になるわけにはいかないのだという思いも。



私もしっかりしなくっちゃ。



お姉さまも言っていたじゃない。


長く親の庇護の下で華道だけしていて、それ以外に、家を出たら何ができる?


世間はそんなに甘くない、と。

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