我妻教育〜番外編〜
「そんなぁ〜。
ツレないこと言わないでおくれよ!

クラスメイトじゃないか!
もうフレンドみたいなものだろう??
少しくらいいいじゃないか!!

ボク、ジャパニーズガーデンに興味あるんだよ!」



「断る。相手をしている暇などない。私は忙しいのだ」


プイっと啓志郎は背を向けた。


うん。

予想通りの展開だ。



「また行くからね!!」


ボクは、去っていく啓志郎の背中に向かって叫んだ。



ダメだと言われると、俄然やる気になった。



啓志郎には、見られたくないとんでもない秘密があるんじゃないかって。


よけい興味がわいた。



だから今日も、ボクは啓志郎の家に行った。



もちろん、断られたけど。



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