我妻教育〜番外編〜
仕方なしに塀の外を徘徊していたら、



「一体、何を企んでいるの?」


背後から声がして、ボクは飛び上がった。



「わォ!!びっくりしたァ!!琴湖!!」



腕を組んで不審な顔をした琴湖が仁王立ちしている。



「企むだなんて!
人聞き悪いなぁ〜、琴湖ったら」



「じゃあ、なんだと言うの?

啓さまに用事なら学校で良いでしょう?

わざわざ家まで来るなんて、何か企んでいるとしか思えなくてよ?」



琴湖は、ジロジロとボクを見ている。


ギクッとしたけど、ギクシャクしないようにしなくっちゃ、と思いつつ、


「い、いやぁ、啓志郎ともっと交友を深めようと思ってね!

…ほ、ほら、学校じゃ話せない話もできるだろう?!」



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