我妻教育〜番外編〜
「それはご立派なことですわね。ですがそれが何か?」
険しい表情のままの母に対して、綾人さんは、いっそうニコリと目を細めた。
「あちらの空港に着いたら現地のスタッフが迎えに来て、一緒に現地に向かうことになっているんです。
出発は、8月の下旬。ちょうど琴湖ちゃんが行こうとしてた時期とほぼ同じです。
どうしても行きたいというのなら、僕としては、よければ、琴湖ちゃんには、医療支援隊に便乗して、現地まで一緒に行ったらどうかと思っているんですが…」
「医師や看護師と一緒に…」
「少しは心強いでしょう?」
少しどころか。
知らなかった。
そんな話があったなんて。
こんな提案をしてくれるだなんて。
もしかしたら行けないかもしれないと思っていた状況が一転して、期待に胸が高鳴った。
険しい表情のままの母に対して、綾人さんは、いっそうニコリと目を細めた。
「あちらの空港に着いたら現地のスタッフが迎えに来て、一緒に現地に向かうことになっているんです。
出発は、8月の下旬。ちょうど琴湖ちゃんが行こうとしてた時期とほぼ同じです。
どうしても行きたいというのなら、僕としては、よければ、琴湖ちゃんには、医療支援隊に便乗して、現地まで一緒に行ったらどうかと思っているんですが…」
「医師や看護師と一緒に…」
「少しは心強いでしょう?」
少しどころか。
知らなかった。
そんな話があったなんて。
こんな提案をしてくれるだなんて。
もしかしたら行けないかもしれないと思っていた状況が一転して、期待に胸が高鳴った。