我妻教育〜番外編〜
「まぁ。若葉くんと萌花さんが…」


「ああ。一緒に行こうぜ」


「はい、ありがとうございます!」



「何で礼言うんだよ。
つーか、礼を言うのはオレの方じゃん。

行くのをあきらめてから、それでも奥の方でくすぶってた。

こんなチャンスでもなきゃ、マジでもう行けなかった。

期間は短いから、何もできねェかもしれないけど、何かできるといいなってワクワクしてんだ」


桧周さんは、細い目をもっと細くした。



私は、うなずいた。


「私もです。私もワクワクしています」



桧周さんが一緒に行ってくれたら、本当に心強いわ。



桧周さんにも、医療支援隊と一緒に行けることを報告した。



そして、すぐに綾人さんに、桧周さんも同行することを伝えた。




あとは、私だけだ。


< 394 / 493 >

この作品をシェア

pagetop