我妻教育〜番外編〜
「グリーン☆マイムは、孝市郎の勢いで、流れで初めた活動だったけど、今の自分には、この活動が全てだ。
表に立つのは孝市郎で、僕は孝市郎が活動するサポート役、ただの裏方。
個別に、進んで表に立つことは避けてきた。
これから僕はどう生きていくのか、まだはっきりとしたビジョンは見えないし、グリーン☆マイムが将来の目標になり得るものなのかまだ分からないけど…
やってみようかな、って考えたとき、少しワクワクしたんだ。
一歩踏み出すことで、少しまた違った景色が見えるようになるのかな?って。
そしたらもっとワクワクした」
綾人さんは目を細めて、クシャッと笑った。
その笑顔を見て、関係のない私の胸もワクワクした。
「現場にいる孝市郎にはできないこと。
こっちはこっちで、ここにいるからこそ、できることに挑戦してみようって。
いずれは、孝市郎のお荷物じゃなくて、対等に、独立していけたら…
そしたら、いつか僕は、心から孝市郎を親友だと呼べるようになると思うんだ」
窓の外の緑が、日を反射してキラキラしている。
綾人さんは、息を吸い込み遠くを眺めた。
横顔が、清々しくて美しい。
前を向いていた綾人さんの瞳がスライドして、私の顔に向けられた。
私の目を覗き込むように微笑む。
「琴湖ちゃんが頑張る姿を見て、決心がついた。
琴湖ちゃんが僕に影響を与えてくれた。
僕からしてみたら、琴湖ちゃんは、すでに僕の前を歩いているんだよ」
表に立つのは孝市郎で、僕は孝市郎が活動するサポート役、ただの裏方。
個別に、進んで表に立つことは避けてきた。
これから僕はどう生きていくのか、まだはっきりとしたビジョンは見えないし、グリーン☆マイムが将来の目標になり得るものなのかまだ分からないけど…
やってみようかな、って考えたとき、少しワクワクしたんだ。
一歩踏み出すことで、少しまた違った景色が見えるようになるのかな?って。
そしたらもっとワクワクした」
綾人さんは目を細めて、クシャッと笑った。
その笑顔を見て、関係のない私の胸もワクワクした。
「現場にいる孝市郎にはできないこと。
こっちはこっちで、ここにいるからこそ、できることに挑戦してみようって。
いずれは、孝市郎のお荷物じゃなくて、対等に、独立していけたら…
そしたら、いつか僕は、心から孝市郎を親友だと呼べるようになると思うんだ」
窓の外の緑が、日を反射してキラキラしている。
綾人さんは、息を吸い込み遠くを眺めた。
横顔が、清々しくて美しい。
前を向いていた綾人さんの瞳がスライドして、私の顔に向けられた。
私の目を覗き込むように微笑む。
「琴湖ちゃんが頑張る姿を見て、決心がついた。
琴湖ちゃんが僕に影響を与えてくれた。
僕からしてみたら、琴湖ちゃんは、すでに僕の前を歩いているんだよ」