我妻教育〜番外編〜
「バカ正直…?
それはどういう意味ですか?」


意味がわからなくて質問したら、


「それは、自分で考えな。答えは自分で見つけてこそだ」


「…はぁ」

ポカンとしたままうなずいた。



「啓志郎なんか蹴落としてやれ!!」


優留サンは、面白そうにケラケラと笑った。



ホワイトのオリエンタルリリーは、優留サンの後ろで佇んだままだ。


何を考えているのかわからない無表情のままで。



「悪いな、私たちまたこれから出かけるんだ。
ま、頑張んな」


優留サンは、片手を上げて「じゃあな」と立ち去る。



「はい。さようなら」


頭を下げた。

松園寺優留、噂通りカッコイイな。



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