我妻教育〜番外編〜
母は、グリーン☆マイム本部で孝さまが撮られた数々の写真を眺めながら、私の話をしたのだという。
『琴湖は昔、小さい頃、本当に身体が弱くて入院ばっかりしていてね。
いえ、昔っていうほど昔の話じゃないわ。
私から見れば、ほんの最近の話よ。
生まれてすぐに、長くは生きられない子なんじゃないかって覚悟した。
その覚悟があったから、厳しく、何にも興味を持たないように育ててきたわ。
なぜなら、興味を持つことに取り組むことで、無理をして命を縮めることになったら嫌だから。
そうやって守ってきたというのに…。
私が駄目だと言うことに反発するなんて初めてです。
私は今でも海外ボランティアなんて反対です。
だけど、あの娘は今まで見たことないくらい良い顔をしている。
それが嬉しいと思ってしまった。
だから、仕方ないわね』
「それを聞いて僕は思ったんだ。
君のお母さんは、本当に君のことを大切に想っているんだって」
綾人さんが伝えてくれた言葉が、鐘のように打ち響いた。
『琴湖は昔、小さい頃、本当に身体が弱くて入院ばっかりしていてね。
いえ、昔っていうほど昔の話じゃないわ。
私から見れば、ほんの最近の話よ。
生まれてすぐに、長くは生きられない子なんじゃないかって覚悟した。
その覚悟があったから、厳しく、何にも興味を持たないように育ててきたわ。
なぜなら、興味を持つことに取り組むことで、無理をして命を縮めることになったら嫌だから。
そうやって守ってきたというのに…。
私が駄目だと言うことに反発するなんて初めてです。
私は今でも海外ボランティアなんて反対です。
だけど、あの娘は今まで見たことないくらい良い顔をしている。
それが嬉しいと思ってしまった。
だから、仕方ないわね』
「それを聞いて僕は思ったんだ。
君のお母さんは、本当に君のことを大切に想っているんだって」
綾人さんが伝えてくれた言葉が、鐘のように打ち響いた。