我妻教育〜番外編〜

うん、いいペースだ。


イケるぞ！！

おっと、書き損じた。


「…消しゴム、消しゴム、…オヤ？何だろう」



ペンケースの奥を探っていら、中に、見覚えのない紙切れが押しこむように入っているコトに気がついた。



折られたそれを開いて見てみると…。


英単語の羅列が目に飛び込んできた。


…これは…



「梅乃木くん？それは何？」


ティーチャーの声。



「えッ、あ、あの、コレは…」


ハッとして、思わず手の中に握りしめた。



「…！！何を隠したの！見せなさい！！」


声を荒げて、ティーチャーは、ボクの手の中からその紙切れを引ったくった。



紙切れの内容を確認すると、ため息をついて、

「教室を出なさい！」