我妻教育〜番外編〜

教室に入ったら、まず高らかに宣言する。



５年生になって、２ヶ月たつけど、毎朝宣言している。



始業前だってのに、自分の席に座って、他の学友我関せずのスタイルで、心静かに読書するキミに。



「モ〜ニン！！啓志郎！！

今日もイイ朝だネ！！

今日の英語の小テスト、負けないゾ！！」



キミは動じることもなく、ちらりともボクに目を合わせない。



制服にシワも違反もない。


型通りなのに、洗練されてるように見えるのは、キミにハクがあるからだろうか。



「モ〜〜ニン？？

おやぁ？？耳が聞こえないのかな？？

挨拶は礼儀だろ？？」