我妻教育〜番外編〜
反射的に腕でガードしたけど、もう一度蹴られて、ボクは地面に突っ伏した。



「…ボクは、カンニングなんてしていない!」



「ウソついてんじゃねーよ!この卑怯者が!」


鶴ノ宮クンは、ボクの背中を踏むように蹴り続ける。


「うちのクラスから出て行けよ!
つーか、追い出してやる!!」



他の2人の笑う声も聞こえる。


もっとやっちまえって、はやしたてる。


まさか、こんな目にあうなんて。


今の状況が信じられないでいた。



突っ伏したままのボクの視界に、もう1人の足が近づいてくるのが見えた。


誰だ?


確認しようと、少し顔を上げた。


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