我妻教育〜番外編〜
「…キラト!」



キラトは、おずおずと鶴ノ宮クンの後ろに控えた。



ボクの呼びかけにも気まずそうに目を合わせようとしない。


キラトと鶴ノ宮クンって、仲良かったっけ?



「おい、キラト。持ってきたか?」


鶴ノ宮クンの質問に、キラトはうなずきながら手に持っていた何かを差し出した。



キラトの手の平から、鶴ノ宮クンに渡ったソレは…



「それはボクの…ッ!!」


飛びかかろうとしたボクは、鶴ノ宮クンの友人2人に押さえつけられた。


「返してくれ!!それはボクのカメオだ!!」



まぎれもなく、ボクのストーンカメオのブローチだった。



キラトが、ボクのシャツから取って行ったんだ。



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