パレットネーム
「この間の消しゴムなんだけど」
「消しゴム!そうだ長々借りてて本当にごめんね!!」
「いや、あげるつもりだったんだ。それでちょっと部屋行っていい?」
「わわわ、私の部屋すんごい汚いんだけど…」
「気にしない。部屋の前のマカロン持って行くから。」
「って、もう部屋の前なの!?
今開けるから!」
会話を切って、ドアへと向かう。
なんとなく髪を撫でつけてみたり。
「うわっ!!」
ドアを開けて私を見るなり大声を上げる不良くん
「おま、それ、血?痛くない?指先真っ赤じゃん!顔にも!お前どんな"課題"やってるわけ!?」
「ふ、不良くん、とりあえず中入って…ね?」
ドアを閉めて振り返ると、
まだビクビクしている不良くん