甘いキスは放課後に
「弁解、ねえ……」
先生、ごめんね。
からかったつもりだった。
まさかあそこまで先生が純粋だと思わなかった。
気絶するなんて。
どうしてか先生に興味がわくんだ。
その関心を追求すべく、これから本気で先生の初めて狙うから。
明日、空けといて。昼食、誰とも約束しちゃダメだよ?
あと、残念ながらファーストキスは奪ってません。
がっかりしないで。ちゃんとしてあげるから。
それに、寝込みを襲っても面白くないしね。
反応しないし。
実莉
うーん、私にしては大分キモいな。
「そんなもんじゃない?わざわざ書き直すの面倒だし。
向こうは実莉の性格知らないし、勘違いを正す方向で気持ちに変化付けさせるのも面白いかもよ」
なるほど。その手もアリか。「あれ、この子印象違う」……ギャップというやつだな。ははは。
一応、少し躊躇してペンをペン立てに戻した。
「こんなもんか」
呟いて、メモを枕元に置く。
さーて、帰ろ。