王子様は婚約者
次の日、薫がうちまで迎えにきてくれて学校に向かっている。
「薫!制服超似合ってる!また中学の時みたいにモテモテ確定だね。」
「なにいってんのよ。羅奈だって今のままだったら誰よりも可愛いんだからね!」
「あたしが?もう~!なにいってんのよ。あたしが可愛いわけないでしょ!みんなから地味子地味子ってずーっと言われ続けてきたんだから!」
「はぁー。ほんとわかってないな…。」
「なにが…?」
「なんでもないよ。ほら!こっち向いて。片方三つ編みやってあげるから。」
「あぁ、ありがとう。」