王子様は婚約者


「あー…。明日の放課後2階のカフェにこい。」





「…? なにがあるの?」








「別になにってわけじゃねーよ。ようはそれだけ、じゃあな。」







「え……。」






「なに? 帰って欲しくなかった?」





雅がニヤリと笑っていった。





「そんなわけないでしょ!早く帰って!」





「ちぇ、俺の婚約者は冷たいな~」




雅がいじけた子供みたいに言った。


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