100万回の愛の言葉
「いってー…。」

下の方で声がした。


あたし…ベッドに寝てるんだ…。


って、そーじゃなくて!


チュ,チュ,チュー!?


「だ,誰ですか!」

声が裏返る。

「え,俺の事知らないの?」

知るわけないじゃないですか!

「俺は<浅木 京介>。
3年の遊び人で有名なんだけど…知らないの?」

うんうん,と頷くあたし。

「何で,チュ…チューしたんですか!」

あたしの言葉に笑顔で,

「俺さー,保健室で寝てる子にキスするの好きなんだよね♪」

何ですか!それ!

あたしの…
あたしのファーストキスを…
返せーーーーー!!!!!!

バキッ!


「いってーー!」

「寝込みを襲うなんて有り得ない!!!!
バカ!死んじまえ!」

あたしは,そのまま保健室を飛び出した。
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