あの日君と出会った

「いや。あの、遠慮しないでください。」

「あ、遠慮じゃないです。」

彼女は戸惑った。

「あの、お礼をしたいと思いまして・・・。」

「お礼なんかいいんだよー。」

そう。

俺はいいことやったんだよなー。

うん。なんで神様は俺にそんな罰を与えるんだろう。

「あの・・・。」






あまりにもしつこいので、行った。

この女。

空気読めない人なんだろうな。

まぁ、綺麗だけど。

いかにも清楚って感じでワンピースがよく似合う。

カメラがあったらこの女と海とセットで撮ってたなー。

あー。カメラ・・・。

すると、結構なデカイ家だった。

住宅街にこんなデッカイ家あんのか?

ちょっとカメラのことを忘れた瞬間だった。

すると俺はとらえた。

花畑にかかんで写真を撮っている双子の片割れ!

あいつの持っているカメラは俺のカメラだ!

俺はドカドカと歩いてそいつの持っているカメラを取り上げた。

やっと帰ってきた・・・。

すると片割れのショートカットな女は俺に

「サイテー!」

と叫ぶ。

おぉ叫ぶがいい。

これは誰がなんといおうと俺のカメラだ。

正真正銘の!

「返して!」

「これ俺のだから。」

「は?!あんたねなんなのよ!」

「だから俺のカメラ!」

ムカつく!いい年してこんなワガママかよ

やっぱり甘えて育ったんだろうな。

「ほら、ここに名前かいてあるだろ!」

俺は指さした。

するとショートカットの女は黙って俺を蹴って家の中に入っていった。

俺はカメラに傷がついていないか確かめた。

「あの・・・。すみませんでした。」

「大丈夫ですよ。」

とは言ったものの全然大丈夫じゃないからな!
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