あの日君と出会った
そして、俺は家の中にお邪魔した。
正直もうここから早く出たい。
あのショートカットの女がうるさい。
「ドロボー。ドロボー。」
・・・ドロボーはおまえだろ!
突っ込みたくなるのを抑えて冷静な顔で紅茶をいただく。
あらためて見ると本当にきれいな人だった。
茶色のロングヘアーでウエーブがいい具合にかかっている。
肌も白くて、スタイルもいい。
「私、夏海といいます。」
夏海。
まさにこの季節。
きっとこの時期に生まれたんだろうな。
「西谷です。」
「それと双子の姉、夏子です。」
「姉?!?!?!?」
驚きすぎて大きな声を出してしまった。
その夏子って奴はぐうたらテレビをみている。
茶色のショートカットで、肌は白。
スタイルは夏海さんよりもいいかもな。
髪型と性格以外は似ている。
「悪かったなー。ドロボー。私がお姉ちゃんで。」
ホントだよ
っていいたくなったが堪えた。
そして、夏海さんがあの夜なぜ追われてたのか尋ねたら何も答えてくれなかった。
そして俺は二週間ここにとめさせてもらえることになった。