あの日君と出会った

そうして俺は父にカメラを渡した。

バイトでコツコツとためて買ったあのゴッツイカメラ。

決して高級ではないけど比較的いいやつ。

すると父は俺のカメラを持ちソファーにポイと投げた。

あぁ・・・・。
そんな扱い・・・。

と俺は思った。

だけど、もうあれは俺のカメラじゃないんだ。




「お前こんなカメラで一人前になれるとでも思ってんのか?」
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