あの日君と出会った

写真サークルにも顔を出し始めた。

みんなもこのカメラに驚いている。

「すげぇ・・・。」

「いくらしたんだよ。」

「お前頑張れよ!」

サークルの友達にはげまされて俺はちょっと嬉しくなった。




そして俺は、明日からの二週間の夏の休みに写真をとるたびにいくことにした。












俺は翌日寝不足で家を出た。

昨日わくわくしすぎて眠れず、結局貴重な睡眠時間をとることができなかった。

電車の中で窓からの景色をたくさんとろう!

とふくらませていた夢も、ついに夢となってしまった。




着いたのは、海がきれいな街。

やっぱ夏といえば海でしょ!

そう思ったのだ。

だが。

着いたのは昼間。

人がうじゃうじゃいて海なんかとれなかった。

なのでこの時間は海の家で優雅にかき氷でも食べて人がすくのをまとう。

と思った。

すると、海の家がこんでくる。

優雅もクソもない。

そして俺はついに海から追い出された。

「ついてねぇなー。」

とりあえず空をとる。

そんなにいい天気でもない。

・・・暑い。






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