鞠香の楽園
鞠香と輝は 千由と美也の4人で 学園内にあるカフェに来ていた。
そこで授業の表をみる。履修可能の授業は やっぱり予科1年生は少ないし 必修科目がたくさんあるため 受けなきゃいけない授業はたくさんあった。
結局ほとんどはすぐに決まり 雑談に変わっていく。

「生徒会長さんかわいかったねー!」

千由がホワホワしてたーと言う。

「あの方は A級で学年主席の方ですよ」

美也が言う。

「美也様知ってるの!?」

まだ様付けだったんだ……。
美也は頷いた。

「とても優しく 有名な方なので」

「ほえ~……そんな人が学年主席かー!そう言えばわたしたちの学年は誰が主席なんだろ?」

「それはわかりません」

入学式って学年主席が挨拶したりするものだと思って 鞠香も気になっていたが結局それはなかった。

「学年主席って やっぱりA級の人なんだやろうな……!」

「う うん……」

階級はDとCが多く Bは1割。Aは100人に1人いるかいないか……と言うところだ。なので学年に4人から5人はいると思われる。
そしてその上にたつS級は 学園でも10年に1人いるかいないか……と言うぐらいで 今のところいないはずである。

「鞠香さんのお兄様とお姉様は 確かB級でしたよね。鞠香さんもそれぐらいあるのでは?」

「え!?あ うん……」

なんで知ってるんだろうこの子。

「へえ……B級か」

と肘をついてみてくる輝。な なによ……!?

「すごいな鞠香ちゃん……」

「そ そんなことないよ……」

苦笑いしてその場を必死で収める。
そう わたしは凄くなんて無い。

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