鞠香の楽園
1
入学して3日が過ぎ 今日は初めての授業の日だった。
授業も2人一組の机で一緒に課題をこなさなければならない。
これをめんどくさいととるか楽ととるかはその人次第だが 鞠香にとってはめんどくさい仕様だった。
「~で……だからして」
先生の話を必死で聞く鞠香に対し 輝は適当な態度を見せていた。
「……あの。授業聞かなくてわかるの?」
「まあだいたいは」
「だいたいって……」
それでいいのか?
確かにこの授業は魔法の基礎の授業で 階級が高い人にとっては楽な授業だ。だから聞かなくてもわかる人はいるだろうけど……ていうか 輝って階級いくつなの……。
「では 初回の授業なので話ばかりしてても……と言うわけで 実技実習をしてみましょう」
教室がざわめき出す。D級とC級の人が 自分たちの階級を言い合いしている。だいたい黙ってるのはB級だろう。そして……。
「ふん。愚民ども……A級の僕がこんな簡単な実技でも見せてやろう」
そういって自分をアピールするやつにA級は多い。
「あいつって確か柳瀬ってやつだよな。A級だったのか」
輝がふーん……と言いながらみる。
「……ったく……だからA級はバカばかりだって言われんのよ」
ボソッと思わずつぶやいてしまった。
「……?鞠香 なんかたまに口調変わるよな」
「え?そ そんなことないよ」
あはは。とはぐらかす。しまった……口に出してた?危ない危ない……気をつけないと。
授業も2人一組の机で一緒に課題をこなさなければならない。
これをめんどくさいととるか楽ととるかはその人次第だが 鞠香にとってはめんどくさい仕様だった。
「~で……だからして」
先生の話を必死で聞く鞠香に対し 輝は適当な態度を見せていた。
「……あの。授業聞かなくてわかるの?」
「まあだいたいは」
「だいたいって……」
それでいいのか?
確かにこの授業は魔法の基礎の授業で 階級が高い人にとっては楽な授業だ。だから聞かなくてもわかる人はいるだろうけど……ていうか 輝って階級いくつなの……。
「では 初回の授業なので話ばかりしてても……と言うわけで 実技実習をしてみましょう」
教室がざわめき出す。D級とC級の人が 自分たちの階級を言い合いしている。だいたい黙ってるのはB級だろう。そして……。
「ふん。愚民ども……A級の僕がこんな簡単な実技でも見せてやろう」
そういって自分をアピールするやつにA級は多い。
「あいつって確か柳瀬ってやつだよな。A級だったのか」
輝がふーん……と言いながらみる。
「……ったく……だからA級はバカばかりだって言われんのよ」
ボソッと思わずつぶやいてしまった。
「……?鞠香 なんかたまに口調変わるよな」
「え?そ そんなことないよ」
あはは。とはぐらかす。しまった……口に出してた?危ない危ない……気をつけないと。