鞠香の楽園
「それでは 入学式を始めます」

それからすぐに 気づいたらもう入学生は全員席に着席していて まもなくして入学式は始まった。
入学式の校長の挨拶は例え魔法学校でも長いものである。
殆どの生徒はそれを受け流してきたであろう。
次の瞬間には忘れてしまってる物だ。

「では これで校長先生の話を終わります。次は 生徒会からの学校の説明です」

そう言って壇上には 生徒会役員が並ぶ。
どうやらほとんどが本科生みたいだ。
そこには鞠香の兄 海架と姉の舞夢もいる。生徒会役員なんて知らなかった……。
海架は鞠香を見つけるなりこっちに手を振ってくるが すぐに舞夢が海架に蹴りをかまして落ち着く。
そんなやりとりが行われてる中 ひとりの少女が前に出てきた。

「改めまして。初めまして 生徒会長 本科2年の飛鳥優菜(アスカユナ)です」

それはまた美少女で おっとりしてそうで凄く優しそうな人だった。

「この学園での注意事項 校則 そして5年を過ごすに当たっての学校の方針などを 生徒会が皆様にお伝えするので 良く聞いといてください」

それもまるで魔法か……!?と思えるぐらいの癒やしのオーラに みんな聞かずにはいられなかった。
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