手紙~前世の想い~
『申し訳ありませんがピアノは‥』
ピアノの方向へ近づと弾いていたのがあの百合だった。
『百合ちゃん‥?』
「あ、浩太さんごめんなさい。ピアノがあったんでつい弾いちゃいました!」
幼稚園なのにあんな難しいのよく弾けるな‥。
しかもこの曲‥俺と美幸の思い出の曲じゃねーか‥。
『いや、うまいね!百合ちゃん!ピアノでも習ってるの?』
「‥え?‥あー‥いや、習ってないですよ‥??今はだけど‥」
『‥今は‥?』
「あれ‥?私そんなこと言ったっけ?」
『ん~?』
気のせいか‥。
それにしても偶然なことばかりおこるなー‥、
百合って子、口調といいピアノといい‥
まるでちっちゃい美幸を見てるみたいだ‥。