あなたのギャップにやられています

「冴子、毎朝洋食派? それとも和食?」

「えっと……」


お恥ずかしいことに、コンビニ派です。


「なんでも遠慮しないで言って。一緒に住むのにストレスはよくない」


決定的な一言が、今……。


「やっぱり、一緒……」

「あれ、あのストーカーに抱かれ……」

「あーあーわーわー」


それ以上は言わないで! マジで怖くなるから。


「別にお部屋を借りたりなんかしようかなんて」

「ふーん」


小さい声の提案は、彼ににらまれて取り消したくなる。


「オムレツ、ほんとは不味かったんだ」


うわー、やっぱり追いつめ方がハンパないよ、この男。


「そんなこと、絶対にないっ!」

「じゃあ、決まり」

「で、でも……」


同棲なんて、緊張するし。


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