あなたのギャップにやられています
素顔のままで
彼と一緒に過ごす初めての日曜は、そんな朝から始まった。
緊張するなんて思っていたけれど、会社でいつも隣にいるせいか思ったより快適で、一緒に布団を干したり、洗濯をしたり……結構楽しい。
「冴子のパンツだ」なんて洗濯を干しながらそれを見つめていた時だけは、会社の時のようにでかい声を出したけど。
こんな生活も悪くない。
ひとりでダラッと過ごす休日が大好きだと思っていたけど、それは彼氏のいない強がりだったかもしれない。
そのあと、私の部屋の解約手続きもさらっと済ませて、引っ越しの準備だって私の部屋にやってきた。