あなたのギャップにやられています
「ホワイトソースって、自分で作れるんだ」
「あぁ、意外と簡単だよ。レンジで作れば、焦げの心配もない」
「へぇ……」
「今度一緒に作ろうか」
「うん」
あんまり得意じゃない料理も、彼の簡単レシピならやってみたいと思う。
だって料理本のやつって、“そんな調味料普通ないし”みたいなのも多いし、いちいち量るのも嫌になる理由のひとつ。
だけど、彼の料理する姿を見ていると、全部目分量で味見して追加しているし、すごく楽しそうで。
そんなの当たり前なのかもしれないけれど、お手本になる人がいないと、目分量だって難しい。
「なんでもさ、楽しくなくちゃ」
「そうだね」
こんなに美味しい食事が毎日出てきたら、すぐに太りそうだ。