あなたのギャップにやられています
「私、のは……」

「どっちも食べたいんだろ。半分ずつな」

「やった!」


それにしてもどうしてわかったのだろう……。
首をかしげていると、雅斗が吹き出す。


「そんなに穴が開くほど見てたらわかるし」

「え……」

「なんて、冴子の好きなもんくらい知ってるから。
魚介類より肉。だからエビフライは外れるだろ? 
唐揚げは大好物。だけど和風なんとかってのにも結構弱い。
すると迷っているのはAかC」


探偵か! と突っ込みたくなるような推理……ってほどでもないか。


「冴子って細いくせに、肉食女子だもんな」

「ちょっと!」


その言い方、別の意味の肉食に聞こえるから止めてよ!


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