あなたのギャップにやられています
新たな理解者
「あっ!」
気がつくと、カーテンの隙間から燦々と太陽の光が降りそいでいる。
「まずい、遅刻!」
バタバタとベッドから飛び起きて、机の上に置いてあった腕時計を覗くと、まだ6時だった。
なんだ、まだ大丈夫じゃん。
隣にいるはずの雅斗がいないから焦ったわよ。
ボサボサの髪を手ぐしで直しながらリビングを覗くと、雅斗の姿はなかったけれど、テーブルにたくさんのスケッチが散らばっていた。
雅斗、昨日寝ちゃったから、朝起きて仕事したんだ。
そう思いながらその中の一枚に手を伸ばすと、今頼まれているジュースのパッケージデザインだった。