あなたのギャップにやられています
「冴子さんは僕の大事なパートナーだ。
彼女がいなければ作品は生まれない。
あんたみたいな色の価値もわからない人に、とやかく言われる筋合いははない!」
きっと精一杯怒りを押さえて放った言葉だったと思う。
だけど、まさか反論されるなんて思っていなかったゴリラは慌てた。
雅斗は物静かな男だと思われているけど、ほんとはそうじゃないんだから!
実はどSで、すごくエッチで……ってそれは関係無いけど、自分の意思が真っ直ぐ一本通っているいい男なんだから。
気がつけば心の中で反論をしていた。
いつの間にか、雅斗がこんなにも心の中に住み着いている。