あなたのギャップにやられています

メールって良いかもしれない。

隣の席にいながら、言葉にするのが恥ずかしいことをこうして伝えることができるから。


素直になるって、素敵。

雅斗ほど感情をストレートに伝えられない私は、そんなことを考えながらひとりでニタニタしてしまった。



「冴子さん、これ」


メールで言葉を交わしたばかりの雅斗が、今度は話しかけてくる。


「うん。なに?」


私がこうしてデザイン部で仕事ができるのは、雅斗と部長と……私を理解してくれる人たちのお陰なんだと思った。


< 293 / 672 >

この作品をシェア

pagetop