あなたのギャップにやられています

守って 守られて


その日は、雅斗が提案したジュースのパッケージが企画会議にかけられた。

こうした企画会議は時々行われていて、今回は雅斗のデザインと他に2作品について話し合われる。

出席者はデザイン部全員と、あとはそれぞれの商品の営業担当と営業部長。
これを世に出すべきか、議論が交わされる。


デザイン部の中では何度も議論されているから、まず反論はない。
だけど、営業サイドから顧客のニーズに合っていないなどの文句が入ることもある。


今回の営業担当はゴリラではなかったけれど、わりとくせ者。
さあ、どう出るか……。



雅斗がプロジェクターを使って、このデザインの趣旨をプレゼンする。

元々こういうことがあまりで得意でない雅斗だけれど、デザインに自信のある彼は、終始堂々としていた。


< 294 / 672 >

この作品をシェア

pagetop