あなたのギャップにやられています
「違う……ん」
不覚にも手首をギュッと押さえつけられて身動きが取れなくなった瞬間、いつもより感度があがった気がして声が出る。
「やっぱり」と小さく呟いた彼は、私の意思なんて少しも聞かずに攻めはじめた。
雅斗の髪から滴る水滴が私の胸にポタリとたれるだけで、ビクッと震える。
それに気が付いた彼は、意地悪そうに笑みを浮かべた。
「これだけでいい?」
「えっ」
「どうしてほしいの?」
待ってー、言葉攻めまできたわよ。
「そんなこと……」
恥ずかしくて言えないわよ。
「言わないとしてあげない」
そんなぁ。