あなたのギャップにやられています

そんなこと言えないしと思ったけれど、体が火照っていうことを聞かない。


「ほら、なに?」


私の唇に触れるか触れないかのところで止まった彼は、小さな声で囁いて。


「も、もう……お願い」


耐えられなくなってそう言ったけれど、そんなに甘くはないようで。


「なにが?」


なにって、今更とぼけるとか!

あまりに恥ずかしくて、首を激しく振ると、「今日は許してあげる」と囁いた彼は、私の中に体を沈めた。


それからは雅斗の思うがままに啼かされて、Sっ気全開になった彼もまた、水を得た魚のようで。

会社にいる「木崎君」とは全然違う。

< 320 / 672 >

この作品をシェア

pagetop