あなたのギャップにやられています

というか……私、男に依存してる?


不安なとき、辛いとき……ひとりで乗り越えることができていない。
雅斗に気がついてもらって、それで慰められて……最近、そんなことばっかりだ。


これではいけない。
元カレと付き合っていたあの頃の、ダメな私に逆戻りしてる。

就職して、元カレと別れて……ひとりでなんとか生きていけるわよってところまできたかな? なんて思っていたのに。



依存し始めたら終わりよ!
どんなに居心地が良くたって、きちんと自分の足で立っていないと失敗するに違いない。
学習するのよ、冴子!


そう自分に言い聞かせて、雅斗を見送ることにした。

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